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千葉県香取郡多古町を中心に、出張自転車修理業を営む自転車サンキューのブログです。  日々の出来事や、ちょっとした事を書いていこうかと思っております。
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先日スクーターのお客様で、走行中にエンジンが止まってしまったと御連絡がありました。
状況をお話いただいた感じで焼き付きの可能性が高く、代車をお貸しして預かり修理を致しました。

雨天の時に故障したらしく、一度お客様の御近所のバイク屋さんに持って行かれた時にも焼き付きの可能性を指摘されたそうです。

そこでエンジン以外にも見たのかは分かりませんが、当方確認時にはキャブレター周辺の異常がハッキリと分かりました。

通常、カシメてあり、外れないはずのパイプが外れてしまっていました。

キャブレター下部はオイルなどが漏れて汚れていました。

オイルの供給が断たれてしまうと、エンジンは潤滑剤が不足して熱で焼きついてしまいます。
故障原因はキャブレターの故障でエンジンも壊れてしまったと予測されました。
実際に分解して確認してみます。




シリンダー上下に磨耗傷が付いていました。


ピストンは前後両面に深い傷が出来ています。オイルが切れて、金属同士が擦れてしまったのですね。
ピストンリングの破断やピストンの穴あきはありませんでしたので、これは比較的軽症の抱き付き状態です。
重症の場合は溶けた金属同士が癒着し、キックも動かないロック状態になってしまいます。

一度傷が付いてしまったシリンダーは、加工して穴径を拡げないと使えません。
それに伴ってピストン等もオーバーサイズの大きい物に交換しないと使えないので、
そこまでするとかなりの高額になってしまいます。

今回はスタンダードサイズの部品でシリンダー丸ごと交換してしまいます。
事前に見積りをお伝えしていたので、直ぐに取り寄せた部品で交換修理しました。

ベアリングやガスケットなど細かい物も交換しましたが、画像は省いています。
やり方も完全には載せていませんので、真似して壊さないようにしてください。

故障した最初の原因、キャブレターは交換した方が良いと考え、中古のキャブレターを購入して交換したところ、内部部品の不調で使えないようなので以前のキャブを修理して組み付けます。
カシメて外れないようにして漏れないように塞いでいます。

結局無駄に自己負担してなんとも言えない状況・・・使えない部品は請求出来ませんからね。

さて、交換修理も終わって試運転を行い、慣らし走行をしたら納車です。

2ストローク車はピストンリングの金属疲労で磨耗も起こり易く、
定期的なエンジン腰上のオーバーホールが必要になります。

不調の際はぜひ当店に御相談ください。店主
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プロフィール
HN:
代表 高山光弘
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1980/08/10
職業:
自営業
趣味:
バイク
自己紹介:
千葉県香取郡多古町を中心に、出張自転車修理業を営む自転車サンキューです。
ご用命がありましたら、ぜひお電話ください。TEL090-8308-0039
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